乳がんについて


乳がんにはどんな症状がありますか?


乳がんの主な症状は、乳房のしこりです。乳房にえくぼやただれができる、左右の乳房の形が非対称になる、乳頭から分泌物が出るなどの症状が現れることもあります。

乳がんは、自分で見つけることのできるがんの1つです。日頃からセルフチェックを心がけることで、いつもと違う乳房の変化に気付くことができます。ただし、セルフチェックでは見つけられないこともあるため、定期的に乳がん検診を受けることが大切です。

しこりがあったら、乳がんなのでしょうか?

乳房のしこりは、乳がん以外の原因によって発生することがあります。ほとんどは乳腺症などの良性疾患ですので、むやみに心配する必要はありません。

ただし、定期的な検診を受けていない方や違和感がある時には、早めに乳腺専門医を受診し、早期発見につなげましょう。

マンモグラフィと超音波検査(エコー)は、両方受けた方がいいですか?

日本ではマンモグラフィによる乳がん検診が行われていますが、乳腺の密度が濃い「高濃度乳房(デンスブレスト)」では、しこりを見つけにくいとされています。そのため、40歳未満の若い女性など乳腺の発達した人には、超音波検査が有用だとされていますが、日本人は年齢に関わらず高濃度乳房の割合が高いため、ご自身の乳腺密度を知ることが重要です。

マンモグラフィ検査と超音波検査を一緒に受けることで、より安全で検出率の高い検査が期待できます。

生理中でも乳がん検診は受けられますか?

生理と重なっても乳がん検診は受けられます。ただし、個人差がありますが、生理前や生理中で乳房が張っている時にマンモグラフィを受けると、普段より痛みを強く感じることがあります。

痛みが気になる方は、生理後に乳房が柔らかくなった時期に検査をすることをおすすめします。

乳がんの予防法はありますか?

日本人を対象とした研究結果によると、がん予防には禁煙、節度のある飲酒、バランスの良い食事、身体活動、適正な体形、感染予防が効果的だといわれています。

乳がんの予防には、飲酒を控え、閉経後の肥満を避けるために体重を管理し、適度な運動を行うことが良いと考えられています。



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